確定申告の際に必要な添付資料
紙の給与明細ではなく、電子給与明細を利用する企業が多くなってきています。ペーパーレスという資源の節約が注目されている環境だからこそ、電子給与明細にすることで使用する紙の量を減らすことができます。しかし電子給与明細で問題になるのが、確定申告のときの対応です。以前の場合であれば、電子上の給与明細のコピーでは添付書類として認められていなかったのです。原本を用意することが必須になっていました。
電子給与明細を利用する企業が増えたという背景によって、確定申告の制度も変わってきています。2020年に申告をする場合では、添付書類として給与明細を用意する必要がなくなりました。書類を貼って提出する必要がなければ、電子でも紙の給与明細でも関係ありません。もちろん一緒に提出する必要がないといっても、虚偽の記載はNGです。給与明細を提出しなくても、嘘をついて損をするのは自分自身になります。正確な申告を心がけましょう。
電子給与明細の場合に確定申告はどうなる
多くの企業ではペーパーレス化が推進されており、それに伴って電子給与明細を導入するところが増えています。紙や印刷代にかかるコストはばかにならないので、ペーパーレス化することでその分の費用を節約できるからです。そこで気になるのは確定申告です。どのような手続きを行えばいいのでしょうか。確定申告とは、一年間の所得を計算して申告する手続きになります。会社員の場合には年末調整が行われるのであまり関係ないと思われるかもしれませんが、中途入社の場合や副収入などがある場合には申告が必要になる場合があります。
昔は電子給与明細システムによって自分で印刷した源泉徴収票は、申告の際に書類として認められませんでした。税制上、支払者から書面で交付を受けたものと規定されていたからです。現在は源泉徴収票の添付は不要となっているので、電子給与明細でも問題はありません。また、電子給与明細システムの中には、源泉徴収票の出力ができるものも増えてきています。